外的要因がコロナの影響でどんどん変わり、その対応だけでも相当な労力になっている飲食業界。まだ、21時以降の人の動きが悪く、1回転目終わったら閑古鳥ってお店様の報告をよく聞きます。その中でも圧倒的に営業時間をお客様で埋める店舗の実例を紹介しますので、何かの参考になれば幸いです。2021年11月24日時点
東京23区内 和食海鮮居酒屋の成功事例
席数45席
客単価6000円
海鮮をメインとした和食の居酒屋
コロナ前の状況は、近隣の40歳以上で常連のリピートで8割を占めるある意味人気店でした。いらっしゃる客層は比較的余裕がある層で、地域密着の営業で安定した売上で常に黒字経営。コロナに入り宣言が解除されても、50代以上の方や、会社で立場ある方はめっきり来店が減り、売上は激減。加えて度重なる時短営業で客層も様変わりという打撃を受けてます。そんな中、弊社と店舗様のお取り組みは以下の通り。
対策したこと
地図上の露出対策を徹底して行い、10位以内に入る検索ワードで検索量が多いものを18ワードランクインさせました。その時は宣言下で酒類提供もできない中、ランチが2回転満席という結果にはなりましたが、いかんせん、ディナーと酒提供がないと、収益は厳しい状況。そこで広告費削減を実施した中で、地図対策だけは残すべきと判断いただき、継続していろいろなワードで上位表示を獲得。
10月
時短解除と同時に、1回転満席。しかし、21時以降の集客は思わしくなく。回復の兆しはあるものの、収益はギリギリ黒字。しかし、1つだけ大きな変化がありました。
それは「20代、30代の新規来店が半数以上を占める」という動き。
これは開店以来一度もない動きだそうで、しかもグルメサイト経由せずに、当日電話、直接来店が増え、地図対策の効果が見えてきました。
11月
先週時点の集計を見ても、新規来店率は60%を超え、さらに2回転目もほぼ満席の大盛況。
店長からは「まるで違う店のようだ」と喜びの声を頂きました。
ここでポイント
地図対策は指定する10ワードで1個でも3位以内に入ったら管理会社にお金を払う仕組みが大半です。弊社では、ワード数無制限で○○×居酒屋などの俗にいう「ビックワード」もしっかり狙っていきます。いくら1位に入っても、○○×居酒屋×女子会では集客効果は少ない。
取るべきワードを実直に取りまくる!これが成功の秘訣だったと、お店様も弊社も実感できた事例です。
同じく東京23区のフレンチビストロ
席数60席
単価4000円
カフェとビストロで長時間営業しながら運営。
コロナ前
元々カフェ需要が高く、単価が低く、夜に課題があった状況。夜は、コロナ前でも1日5組入ればいい方でした。
コロナ後
10月、11月はコロナ前の2019年売り上げを超え、過去最高売り上げに。
ディナーの集客も1日平均20組と大きく躍進。
対策したこと
地図の露出は非常に高く取れ始め、PVも順調にコロナ禍なのに、毎月増加。特に8月9月は過去最高のPVをたたき出しました。でも、なぜか予約は取れない。(時短もありましたが)それにしてもおかしい。。。そこで、主要としているグルメサイトを再度見直しを行いました。何をやるかというと、PC、スマホからあらゆるワードでその店にたどり着き、出たページから見える内容を徹底的に分析します。曖昧な表現はないか?お客様が知りたい情報はあるか?文章、写真は魅力的で的確か?
全ての画質が悪い写真や、色がおかしい写真を整理し、撮影しなおし、お店の魅力を整理して、写真と文章でちゃんとどこから入っても順序だてて、伝わるか?
この作業を2週間ほど繰り返し、完成したページで「いざ勝負!」
非常に気持ちがいいぐらい、ディナーの予約が急に入り始めました。
要は「見る人はいても、店を正しく理解できていないサイトだった」ってことが実証できました。
今では、実際に来店する客層からそれをさらに伸ばす表示、ちょっと狙っていない客層がきていたので、どこの表現がその客層を誘っているか?それをどう正しい表現に変えるかを修正してます。
これをやると、徐々に客層や、単価、リピート率が変わる為、さらに売上は伸ばせると思います。
ポイント
お店で取り組む施策や、もともと持っている魅力が長年のサイト修正でラビリンス(迷宮)に。それを整理して伝わりやすい情報にすることで「良さが伝わる」サイトに変わった点
千葉 景観のいい施設にある店舗だが、近隣は工場でアクセスも悪い
席数240席
単価4500円
肉料理をメインとした食べ飲み放題を展開
コロナ前
施設自体がファミリー、団体旅行に利用される為、集客は困っていない状況が何年も続いていた。
コロナ禍
施設の休業、団体の自粛などが世の風潮になり、店は全く集客できない。
そんな中で前述と同じ方法で地図で目立たせ、各サイトをしっかり整理。
対策したこと
いくら地図で露出してもアクセスが悪い店舗へ足を運ぶお客様は少ない。そこで、交通情報、駐車場情報、近隣の魅力、店からの景観等すべてを整理しサイトでわかりやすく表現。
近隣商業施設で集客力がコロナ禍でも保たれてるエリアがあったため、そこに行く方の検索ワードを分析し徹底的に順位改善。
足りない写真、足りない店の要素は、すべて双方で改善し、サイトに情報反映。
サイト変更が完成した翌日。
平日にも関わらず、ランチ満席、ブランチ時間14時~17時で来店が160名
ディナーは従来苦戦してましたが、40組と激変。店舗の責任者様も何が起こったのか?
オペレーションもままならなかったと翌朝すぐにご連絡がありました。
ポイント
立地が悪いのは仕方ない。ただ、それでも店には魅力はある。そこをしっかりまとめ、適正に情報配信。店舗があるエリアで幾ら上位表示しても来店しない。そこを交通の情報をしっかり載せることで、事前に移動の負担も理解の上で、さらに店の来店動悸を高める。
近隣で集客力施設の客層、どうすれば来店するかを想定し対策実施。
そして何より「現地でしかわからない」情報をしっかり戦略に盛り込む事
だと痛感しました。
11月コロナ前の集客に困らないレベルまではまだ2割程度届いてませんが、大箱ながら黒字化はほぼ確定とのこと。
まとめ
昨今では、WEbから集客する方法も食べログ、ぐるなび、ホットペッパーでお金かけたらいいってわけではありません。
ユーザーのグルメサイト離れが進む中、店検索は、Google検索、地図検索、インスタ、その他SNSなどユーザーの動きも変わってます。
ただ、露出が強いSNS、Googleをいくら頑張っても、店の情報が断片的にしかわからないデメリットもあり、公式サイトや、食べログなどのグルメサイトに「店の魅力を正しく、わかりやすく」載せることも併せて大事です。
閲覧を稼ぐサイト、ツールと魅力を伝えるツールは分かれていることが多いということですね。
ちなみに、20代は断片的情報でも行動が起こせる人が多いため、あと5年、10年後にその世代が、会社で収入を得て、外食する際には、今のやり方だけではだめだということが現時点でもわかります。
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